あるある!大きいメロンパンが!


美味しそうに、並んでいる!


早速、トレーに乗せた。


武司君とあんな所で会えると思ってなかったから、嬉しい。


おまけに、割引券なんて貰っちゃったし。


明らかに、私のテンション上がってる。


裏の厨房では武司君が、働いているんだろうな?


レジの裏には、厨房から、焼きたてのパンが運ばれて来る。


ドアの方向へ視線を写した時、心臓が止まった。


「あっ!」


レジに立っている女の子!


………嘘でしょ?


そこに、立っていた女の子と、視線が合う。


昼間いた、後輩だ。


私を睨んだ。


あの子だったりして!


どうして?ここにいるの?


胸元には『研修中』と書かれた札を付けてる。


『根岸』というネームプレートも。


彼女は私の存在を知っているみたいだ。


買わなきゃね。


私はレジの方へ向かった。


武司君、何も言わなかったな!

さっきの、言葉が本音なんだろうな?


話してもない子とは…付き合う事出来ないんだ。


「割引券使います!」


私は彼女に言った。


「三割引きになりますので!」

研修中の割には、手際よくパンを袋に詰める。


この子が?


武司君に告白したの??



.