「武司も早く返事すれば、いーのよ!まったく……。」


愛子はお怒りモード。


「そうだよね!」


不安にさせる武司君に、愛子は許せないと言った。


そして!

愛子は、トイレから出ると私たちの、教室に入って行った。


私も、愛子を追いかける!


やっぱり?


愛子は武司君のところに向かった。


「一年生がお待ちみたいよ!」

「あぁ〜。」


武司君は教室の外に居る後輩達を見た。


でも?


武司君は動こうとしない。


「なんで行かないの?」


愛子は怒り口調だし。


私も、どうしていいのか、わからない。


「もう、行ったんだよ!」


「じゃあ!なんでいるの?」


愛子はキョトンとしている。


私も〜これ以上、聞かないでよね?


愛子に向かって、首を横に振った。


武司君の横に居た、渓君も。


「武司は随分前に、あの子達に呼ばれて行ったんだよね!」


「なんか言ってきたの?」


武司君が愛子に問うんだけど。

「言ってこないけど…。」


愛子の言う通り。


私たちは、勝手に思い込んでいたんだ。


「居なくなったよ!」


渓君は教室の外を指差した。


何だったんだろう?

でも?


武司君は、きっと返事をしたんだろうな。


愛子も私も首を傾げた。


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