君は私の太陽だ

「あんまり!いじめるなよ!」

ニヤニヤしながら武司君が言った。

武司君は、知っているのかな。

「いーじゃない?仲間の恋愛を応援したって!」


愛子は、ジュースを飲みながら言う。


「まぁ…そうだけど。本人が否定してるんだし。」


智美ちゃんと、私は、ドキドキして聞いていた。


確かに。

武司君の言ってる事も分かるんだけど。


もし、本当なら少しでも、協力できればいいなぁ。


「俺の問題だからさ!」


渓君のみんなへの、気遣いの言葉が心に染みる。


そして、静まり返る部屋の中、渓君が話しだした。


「愛子の言う通りだよ。
今、すっげー好きな子がいる。自分でもヤバイ位。」


渓君の、真剣さが私まで、伝わってくる。


「レンタル屋の子でしょ?」


「うん…。」


やっぱりそうなんだ。


愛子の、勘は当たりだ。


「一つ年下の子で、高校は違うんだ!」


新しく入った、バイトの子を好きになったみたい。


始めは声も掛けずらかったけど、こないだレンタル屋の仲間と、カラオケに行ったみたい。


渓君は、恥ずかしいって顔じゅうで言っているみたい。


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