渓君が話しは今度って言ったから?


愛子はきっと…。


間違いないって思ったみたい。


私たちは渓君が、言った通りの道を歩いていた。


オレンジの看板がやっと、見えた!


緊張してきたんだけど!


足取りが自然と、遅くなったりして。


「どうした?」


「大丈夫かなー?」


やっぱり、不安になってきたんだけど!


「武司がいいよって言ったんだから、大丈夫だよ!」


「そうかな?」


「パンおごるんじゃ、なかったの?こっちは、お客で、来てるんだから、怒ったりしないよ。」


そうだといいんだけど!


近づくと、パンの臭いがしてくる。


甘い臭い!


ガラス窓から、見える店内は沢山のパンが並べられていて。


私もパンの臭いと共に、勢いで店内に入った。


『店長おすすめ!』の札が付いたパンがめちゃくちゃ、おいしそうなんだよね!


それは。


ふわふわした、大きいメロンパンだった。


愛子は、


「武司は?」


と言うけれど。


レジには女性の定員が、手慣れた手つきで、パンをビニールに入れ、袋詰めしている。


辺りを見ても?


武司君の姿は見えない。


「愛子!いーから!パンを選ぼうよ!」


居たらやっぱり嬉しいけど…。

ちょっと安心したりして?


きっとびっくりするし、正直、緊張して何も……言う事出来なかったりするかもしれない。


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