君は私の太陽だ

教室に入ると…。


かず君の怪我の話題で、騒がしかった。


当然、武司君も知らなくて…。

朝から？何が起こっているか、不思議そうに周りを見てる。


渓君がダッシュで、私たちの所に来た。


「あいつ！怪我で入院したらしい。」


「美佐ちゃん、知ってた？」


嘘はつけない。

黙っていただけ。


「私のお母さんは、看護婦なの。かず君が、救急で運ばれた事教えてくれた。
今日ね、お見舞いに行くつもりだった。」


「そうだったんだ！」


武司君は、びっくりした顔をした。


「そうか…。」


渓君も、頷いた。

そして、


「美佐ちゃん、大丈夫？」


渓君が心配そうに私を、見るんだけど。


「大丈夫って？」


私はかず君の彼女じゃないんだよ。


どうして？

噂って……早い。


私とかず君の事はクラス中、広まっていて。


別れたって事も！


そして？


また…。


復活したって！


紛れも無い噂を。


「より戻したとか？」


見たこともない男子が、話しかけてきた。


「違う…。」


「でも？つい最近放課後、二人抱き合っていたらしいじゃん！」


どうして？


そういう事を、言うの？


私たちはもう、終わったの…。

私は、下を向いたまま。


動けなくなってしまった。


知らないうちに…。

涙が出た。


「いい加減にしろよ！」


皆の声が一斉に止まった。


「本人、泣いてるだろ！」


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