智美ちゃんが、一人で廊下を、ウロウロしていた。


お昼を終えた、私たちは、キスマークの話で、盛り上がっていた!


智美ちゃんの存在に、気付いたのは愛子だった。


「美佐?智美ちゃんだよ」


愛子の、目線の先には、今朝と明らかに違う智美ちゃんがいた。


廊下を行ったり、来たり、だれか?を探しているよーな。


愛子が、


「今朝の事、聞いてみれば?」

そうだ。今しかないかも…。


私と愛子が、智美ちゃんに向かっていこうとした。


その時!

かず君が、智美ちゃんの、背後から現れて…。

智美ちゃんが、かず君に、話しかけていた。

愛子が一言

「あの子の心配してるより?自分の心配したほうがよいみたいね〜!」


かず君も智美ちゃんの、会話がまんざらでも、ないみたいで、楽しそうに話してる。


「そうだね!私って馬鹿だ」


「何?怒ってるのよっ」


「怒ってないよ!ただ!ひと言あっても良くない?」


かず君があんな事したから?


抱きしめたりしたから?


……私。


武司君に見られる事もなかったんだ!

あれこれ?理由考えたりして、泣くこともなかったんだ。


「そんな顔、可愛くない!ほらっ。武司だ!」


かず君と智美ちゃん達の、横から武司君達が、歩いていた!


真っ先に、動いたのは愛子だった!


「武司!」


そして、武司君達も、


「よー!愛子。久しぶりじゃん」


よく見たら、昨日の『お邪魔しました!』って、言った子だ。

気まずいんだけど!


「美佐?」


愛子の呼ぶ声に、かず君と智美ちゃん達も気付いたみたい…。

かず君と智美ちゃんが、私を見ている。


だけど…。


私は、二人の横を通り、愛子と武司君達がいる方へ向かった。

.