君は私の太陽だ

武司君に挨拶しようと、おもったんだけど?

次々と入ってくる、学生の波に武司君は、押されて…。

そして、私も…。
腕の力が、もう!ギブアップで!

吊り革から、手が滑ってしまったのだ。

足に力が入らなくなって、後ろによろけてしまった私。

「きゃっ!!」

「危ない!」

誰かが?私の腰を、支えてくれて、思わず、転びそうになりそうだったんだけど。

セーフ!

慌てて、「ごめんなさい!」私は、顔を上げて謝った。

「武司君!」

目の前には、武司君が!
立ってるー。

助けてくれた…。

バスの中は満員で、ピッタリ、私たちはくっついている!

見上げれば、武司君の顔が……!

やばいよー。

「大丈夫かー?」

「あっ。ありがとう!大丈夫みたい…」

そんな事、言ったけど、私の心は、大丈夫じゃなくて…。

昨日より増して、人が多くない?

バスの中。
一緒になれたのは嬉しいんだけど。

近すぎて…。

近すぎて………!!

私の心臓、ドキドキ♪だ!
どうか?治まりますよーに!武司君に聞こえないよーに!って……。

私は、下を向いたまま、動けなかった。