なんで???

…泣くの…

かずの見舞いに、皆で行く途中。

俺は、美佐ちゃんと並んで会話できる事が嬉しくて。

だって、いつも?
俺の後ろを歩くじゃん。
少しテンション上がるでしょ!

「面白い子」

そう、言ったとたん美佐ちゃんの目から?
ポロポロと。涙が流れてる。

渓には、怒られるし・・・。


今まで?彼女の泣き顔を見たくない自分だったのに・・・。

今度は?

俺が泣かした。

美佐ちゃんの笑顔を無くした!


「最悪だな!!」


必死で、泣き顔を隠そうとしている美佐ちゃん。

そればかり、考えていて。
かずの見舞いも、なんだか笑顔作るのに、大変だった。

愛子が、俺を睨む。

「美佐に?なんかしたの?」

「・・・・。」

「武司の困った顔、初めて見たよ!」

と、囁いた。

トイレで渓に

「嫌われたかな?」

「何?弱気な事言ってるんだ?」

「女、泣かしたの初めてだよ!」

「まあ!美佐ちゃんが、面白い子だって事、分かるけどな。」


とにかく、謝らなきゃ!!