もうすぐ、自転車通勤が復活するんだと言った。


毎朝見ていた光景はなくなる。

ちょっぴり。


淋しくないか?


昼休み、愛子が俺達を見て走ってきた。


「渓!美佐よろしくね!」


愛子はまるで、姉貴みたいに可愛がってるんだな!


「もしかして嫉妬してるとか?」


お前、言い過ぎだっつーの!


でも美佐ちゃんの言葉は変わらなかった。


「かず君とは、終わったの!」

俺は頭がこんがらがっていた。

「武司は?」


「はっ?」


愛子がカラオケに誘っていたのをぼーっと聞いていた。


「たまにはいーよな!」


曖昧な返事に聞こえたかもな!

そして四人で、カラオケ屋に向かった。


途中渓が、


「愛子から聞いたんだけど、
やっぱりあいつ、未練あって美佐ちゃん、放課後呼び出されたらしいよ!」


愛子と美佐ちゃんは、俺達の後をついてくる。


聞こえないよーに静かに話す渓。


「しゃあないな!」


もう、あの光景を頭から消したかった。


勿論、愛子には俺の気持ち伝えてないから。


「頑張れよな!まだ!脈ありって事だ。」


分かってるっつーの!


でも?


どうすりゃいーのか分からないものだよな?


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