刹那腐レンズ【あたしとあいつ】




「オレのせいで爺ちゃん死んでしまった・・・」

と、何度もつぶやいていた。


あたしは
「そんなことないよ。」って言ってあげれなかった。

すれ違い始めた心はもう元には戻らないから。



ただ、一番に考えていたかったのに・・・。

なぁ。

何を考えてるの?

なんで、無理して笑ってるの?



あたしはあいつのつぶやいては消える言葉をただ見つめていた。


なんで?




そんなに大丈夫なんだよ・・・。