「…ごめん、受け取れないもんは受け取れない。じゃあな。」 その時の、すみれの表情は未だに覚えている。 泣いていた顔が怒りにみるみる満ちていった。 「何なのよ、アンタ!本当何様!?調子に乗るんじゃねーよ!」 そう叫ぶすみれに、まわりがウワサしていた『可愛い』のかけらは一つも見つけられなかった。 俺は女子という生き物が益々わからなくなり、 「あっそ」 とだけ言ってその場を去った。 大変なのはその翌日からだった。