王子様と眠り姫




そこには、あたしを殴ろうとしていた先輩の手を掴んでいる豹先輩がいた。




「芹沢……お前、何してんの?」

この人、芹沢先輩っていうんだ…



いつもより、低くて静かな声で

豹先輩は芹沢先輩にといかける。



その冷静さが、なんだかかえって怖い…



「何って……。姫那ちゃんに告白だけど?」

う…この先輩、とぼけようとしてる


「告白? 俺には、お前が姫那のこと殴ろうとしてたようにしか見えねぇんだけど」



芹沢先輩が、ギリッ と歯を食いしばる。



「…どっちにしろ、お前に関係ねぇだろ!!」


「………あるよ」




この時、豹先輩がふっと笑った気がした。