彼は一瞬キョトンとした顔をして、 「なにが悪かったのかなぁ…って考えてた」 私はそれには返事をせず、ため息をひとつついて、 「あなたはモテるんだから、もっとちゃんと恋しなよ」 「僕、モテるの?」 彼は聞いたこともない国の言葉を聞いたような一層キョトンとした顔をした。 「よく話に聞くよ」