いや、案外、どっちの僕でもいけるなと。だって、能九さんの言葉だって、温かいから。


思わず綻ぶ表情に、天を仰いで叫びたくもなる。



「ああもうっ、僕ってば幸せだなあっ!」



少し涙声だったのは、気のせいだ。