“同じ”事情 それは、本来の名を隠すこと。 名は命と同等価値。 ならばと、僕は自分の名を隠した。 淡唐(たんから)は【迷蓮】(めいれん)へ 僕は【暦逢】(れきあ)へ 淡唐と僕。 互いに真の名を知ってこそいれど、他の者には教えていない。 ふたりだけの、ひみつ。