「あの……私、ここで新作書いた覚えないんですけど……。その本、どこで入手してきたんですか?」


「闇市」

「ぶふうッ!!」



まさかの裏ルート発言に、愚弄人は飲んでいた紅茶を盛大に吹き出す。

きたない。



「いやっ、ちょっ、そんな『何コイツちょう汚ねーんだけど、失せろ』みたいな目で見んでや!」


「いえ、今のはゴキブリを見るような目です」


「予想以上に辛辣っ?!」



ツッコんだ後、今度は盛大にムせる愚弄人に冷ややかな視線を送り続ける。

というか、何気さっき方言がちょこっとだけ出てましたよね、この愚弄人。