「紅茶檸檬が好きなんでしょう?」


「え、まあ、はい。っていうか、これを読んでる読者様からすれば『作者の好みなんかどーでもいいわい。はよ次いけや』となってるような気が…」


「そんなこと気にしなくていいんです。あなたは自由奔放で日々周りを振り回している人でしょうに。

今更なんだってんですか」


「ごめんそれ励ましになってねえから」



ツッコミ属性である愚弄人は、そう言いつつも僕の淹れた紅茶に手を伸ばす。

そして、僕の手にある一冊の本へと目を向けてきた。