「とりあえず、さっさと私の辞書を返してくれ。じゃないと授業に差し支える。」 「……返してやれよ、落合。」 返すまで竹刀片手に詰め寄られるのは怖い。 「えー。だってそうじゃないと沙羅ちゃんが僕のとこに来てくれないでしょ?」 「何故私が貴様のとこに出向かねばならない。」 顔を引き攣らして落合を睨み付けらる。こえー!まじこえーって!何で俺は落合がこんな凄まじい子に惚れたのかいまだに良くわからない。