一応主導権は握りたい派の落合。好きな子を自分の手で転がしたいサディストだが、沙羅ちゃんには逆効果だろ…。 そして彼女は最早逃亡寸前の俺に目を向けた。その切れ長の目は冷たく俺を見下ろす。 美少女だがこの子は、無理だ。 怖すぎる! 「貴様も哀れだな。こんなやつと連むなど汚点でしかないだろう。」 「(ごもっともです。)」 ハッ!と嘲笑う彼女に心ン中で頷いた。 しかし俺だってこんなヤツだとは知らなかったんだ。哀れなのは何も知らずに『格好いい落合君』を敬い慕っていた一年の俺だ。