俺は激甘男子の親友(仮)です。

割れた竹刀を凝視していると、沙羅ちゃんは気まずそうには竹刀を後ろ手に隠す。



「あ〜……沙羅ちゃんが制裁したのか?」

「悪いか。ああいう陰険な輩が私は一番嫌いだ。」



恐ず恐ず聞くと開き直った沙羅ちゃんが睨む。それにしても竹刀が割れるなんて何したんだよ…



「いや。逆だよ、逆。寧ろ礼だ。嫌がらせのなくなった理由は知らねえけど喜んでたから。それにしても良く犯人が分かったな?」

「………あの輩はよく私の試合を見に来ている奴等だったから直ぐに目星は付いた。」



『落合に言わねえの?』と言うと首を竦めて横に振る。