「僕は君の瞳に映りたい。あの日、入学式で君を見た日からずっと僕の心は君のものだ。」 ジッと落合が彼女を見ながら愛を囁く。普通の女なら泣いて喜ぶ台詞だが生憎、相手は沙羅ちゃん。無意味だろ―――――え? 「ば、馬鹿だろ貴様!」 「相変わらず可愛いねえ」 「黙れ!」 沙羅ちゃんは顔を赤くして落合を竹刀で叩いている。驚いていない落合を見るとこれが普段の反応のようだった。