(でもきっと何かあるだ。
みんなに父親がいるように、俺にも居て……。もしかしたら中でイチャイチャ……)
そんなことも考えない訳でもなかったが。
俺は敢えて考えないことにしていた。
だって、すぐ傍に居るのに俺を拒否しているなんて思いたくなかったんだ。
母だって、俺を此処に残して仕事へ行くのは辛いはずなのだ。
だからやっと出逢えたときのあの優しい母が……
今俺を支えてくれている。
母に逢いたい。
逢いたくて堪らない。
そんな普通の感情さえも通じない施錠された部屋を、俺はまだ見つめていた。
でも……
母一人子一人。
生活のためには仕方ない。
聞き分けの良い俺は、朝は何時も一人だった。
聞き分けの良い振りをしていた。
俺だって傍にいたいよ。
でもそれを言っちゃいけないと、自分で自分を抑え付けていた。
朝だけじゃなかった。
昼も夜も俺は独りだった。
学校で友達と話すこと位しか会話はなかった。
だから……
あんな夢を見るんだ。
だから……
俺は何時までも子供のままなんだ。
だから……
俺は大人になれないんだ。
本当は俺、物凄い寂しがりや。
だから時々、やせ我慢している自分に腹を立てる。
誰かに傍に居てほしい。
一緒に遊んでほしい。
そんな思いは二階建て三LDKの自宅をより広くさせていた。
二階にあるのは、きっと二段だった宮付きベット。
それ以外何も置いてない殺風景な六畳の俺の寝室。
それと、壁の向こうにあるだだっ広いだけの真っ白い遊び部屋。
それは塾の名残……
そして、俺の夢の大元。
あの夢の白い空間は、この場所のように思われた。
そうなんだ……
俺が彼処で夢中になって遊んでいる内に母が居なくなっているんだ。
居なくなっていたんだ……。
その上仕事先に迷惑が掛かるとか言って、携帯電話すら持っていなかった。
こんな時に連絡の取りようがなかった。
まさか学校からの連絡を受けるために仕事を辞めて欲しいなんて言えるはずもなかった。
(でも何故ママチャリはあったのだろうか? まさかまだ家にいるのだろうか?)
俺は施錠された母の部屋のドアを何となく見ていた。
みんなに父親がいるように、俺にも居て……。もしかしたら中でイチャイチャ……)
そんなことも考えない訳でもなかったが。
俺は敢えて考えないことにしていた。
だって、すぐ傍に居るのに俺を拒否しているなんて思いたくなかったんだ。
母だって、俺を此処に残して仕事へ行くのは辛いはずなのだ。
だからやっと出逢えたときのあの優しい母が……
今俺を支えてくれている。
母に逢いたい。
逢いたくて堪らない。
そんな普通の感情さえも通じない施錠された部屋を、俺はまだ見つめていた。
でも……
母一人子一人。
生活のためには仕方ない。
聞き分けの良い俺は、朝は何時も一人だった。
聞き分けの良い振りをしていた。
俺だって傍にいたいよ。
でもそれを言っちゃいけないと、自分で自分を抑え付けていた。
朝だけじゃなかった。
昼も夜も俺は独りだった。
学校で友達と話すこと位しか会話はなかった。
だから……
あんな夢を見るんだ。
だから……
俺は何時までも子供のままなんだ。
だから……
俺は大人になれないんだ。
本当は俺、物凄い寂しがりや。
だから時々、やせ我慢している自分に腹を立てる。
誰かに傍に居てほしい。
一緒に遊んでほしい。
そんな思いは二階建て三LDKの自宅をより広くさせていた。
二階にあるのは、きっと二段だった宮付きベット。
それ以外何も置いてない殺風景な六畳の俺の寝室。
それと、壁の向こうにあるだだっ広いだけの真っ白い遊び部屋。
それは塾の名残……
そして、俺の夢の大元。
あの夢の白い空間は、この場所のように思われた。
そうなんだ……
俺が彼処で夢中になって遊んでいる内に母が居なくなっているんだ。
居なくなっていたんだ……。
その上仕事先に迷惑が掛かるとか言って、携帯電話すら持っていなかった。
こんな時に連絡の取りようがなかった。
まさか学校からの連絡を受けるために仕事を辞めて欲しいなんて言えるはずもなかった。
(でも何故ママチャリはあったのだろうか? まさかまだ家にいるのだろうか?)
俺は施錠された母の部屋のドアを何となく見ていた。


