俺はカンバスの上でまことに夢を語った。
眞樹が死んだ今だから話せることだった。
有事対策頭脳集団は存続させる。
やはり俺も日本には危機感が欠乏していると思ったからだ。
決して一馬の影響ではない。
でも一馬に一つだけ言われたことを打ち明けた。
『世界のために夢を叶えてやれ。それは戦争のない地球を作ることだ』
一馬は俺に本当の有事対策頭脳集団を創立させた目的を語ってくれた。
そして……
『何時、地球を攻めてくる地球外生命体が現れるやも知れんから』
一馬はそう言って笑った。
(らしいな)
俺はそう思った。
その後で知ったことだったが、眞樹の手紙を読んだ一馬がまことを此処へ連れて来たそうだ。
て、ゆうことは……
俺の能力でも、アンビエンス・エフェクトの力でも無い?
俺はてっきり、瞬間移動だと思っていた。
(俺って単純)
苦笑いしている俺の傍らで、まことが俺の脇腹をつつく。
(あっ、其処はミカエルが……)
そう、大天使ミカエルが付けた救世主の証。
そう……
まことは俺に教えてくれたんだ。
『喬は私の救世主だ』
と。
「まこと、愛してる」
俺は自分の全てをまことと描くカンバスに注ぎ込む。
その上で、俺達は画材となる。
その絵がきっと証明してくれる。
ヴァンパイアの血を。
二人の愛の姿を。
世界平和へと繋がる、これからの行動を。
夜が開けたら、二人だけの部屋に鍵を掛けよう。
今度この部屋に戻ってくる時には、少しだけでも平和になってくれていれば嬉しい。
「ビーアンビシャス」
突然まことが言った。
「大きな望みを持ちなさい。と言う意味よ。喬なら、ううん、二人ならきっと出来るから」
まことはウインクした。
洗脳されたとか誰かが言っていた。
確かに間違いではない。
まこととの愛に、眞樹との確執に、主席との絆に翻弄されて……
俺は俺ではなくなった。
俺は救世主として生きて行く運命を選んだ。
まこととならどんな試練も乗り越えられる。
俺達は二人で一つなのだから。
完
眞樹が死んだ今だから話せることだった。
有事対策頭脳集団は存続させる。
やはり俺も日本には危機感が欠乏していると思ったからだ。
決して一馬の影響ではない。
でも一馬に一つだけ言われたことを打ち明けた。
『世界のために夢を叶えてやれ。それは戦争のない地球を作ることだ』
一馬は俺に本当の有事対策頭脳集団を創立させた目的を語ってくれた。
そして……
『何時、地球を攻めてくる地球外生命体が現れるやも知れんから』
一馬はそう言って笑った。
(らしいな)
俺はそう思った。
その後で知ったことだったが、眞樹の手紙を読んだ一馬がまことを此処へ連れて来たそうだ。
て、ゆうことは……
俺の能力でも、アンビエンス・エフェクトの力でも無い?
俺はてっきり、瞬間移動だと思っていた。
(俺って単純)
苦笑いしている俺の傍らで、まことが俺の脇腹をつつく。
(あっ、其処はミカエルが……)
そう、大天使ミカエルが付けた救世主の証。
そう……
まことは俺に教えてくれたんだ。
『喬は私の救世主だ』
と。
「まこと、愛してる」
俺は自分の全てをまことと描くカンバスに注ぎ込む。
その上で、俺達は画材となる。
その絵がきっと証明してくれる。
ヴァンパイアの血を。
二人の愛の姿を。
世界平和へと繋がる、これからの行動を。
夜が開けたら、二人だけの部屋に鍵を掛けよう。
今度この部屋に戻ってくる時には、少しだけでも平和になってくれていれば嬉しい。
「ビーアンビシャス」
突然まことが言った。
「大きな望みを持ちなさい。と言う意味よ。喬なら、ううん、二人ならきっと出来るから」
まことはウインクした。
洗脳されたとか誰かが言っていた。
確かに間違いではない。
まこととの愛に、眞樹との確執に、主席との絆に翻弄されて……
俺は俺ではなくなった。
俺は救世主として生きて行く運命を選んだ。
まこととならどんな試練も乗り越えられる。
俺達は二人で一つなのだから。
完


