まことは今、俺の胸に抱かれている。
それはやっと二人に訪れた安息。
それでも、俺は疑問をぬぐえない。
何故まことが無傷で生きていたのか?
本当に解らないのだ。
まことには悪いが、俺は確かめてみたい。
俺の中からヴァンパイアの血が無くなったかどうか?
そんなことばかり考えているせいか、妙に息苦しい。
どうやら、お子様用宮付き二段ベッドのせいでもないらしいが……。
躊躇いがちに触れた乳房。
でもまことはその指をそっと外す。
怒ったのかと思い、慌ててまことを見る……
でもまことの手はあの白い部屋へと案内しようとしていた。
「カンバスの上?」
俺の質問にまことは恥ずかしそうに頷いた。
「本物の愛の絵を描こうよ。喬の夢は世界平和でしょ。まず私達がアピールしなくちゃ」
耳元へ内緒事。
何時になく大胆な発言に俺の体が芯から疼く。
「ようし、襲っちゃうぞ。俺はヴァンパイアだ、覚悟しろよ」
俺は精一杯照れを隠す。
白い部屋には二人で描いた数々の作品。
それらは全て教団の宝となっていた。
これからの行き先がそれに集約されていたからだった。
十字架を背負わされてのたうち回る俺は、人の傷みの判る新時代の救世主なのだそうだ。
ダークメシアだと評するマスコミもあることは知っている。
それらは小松成実や有事対策頭脳集団を叩いたそれと酷似していた。
それでも俺は望月一馬と眞樹親子から託された世界平和に貢献するためにその力を使おうと思っている。
それには語学がものを言う。
実はそのための母国語ソフト開発でもあったのだ。
(ヴァンパイアの俺にはダークメシアが似合いかも知れないな)
ふとそう思った。
「喬がヴァンパイアでもいいの。私にとって喬は救世主だから……」
俺の心をよんだのか、まことが突然言った。
驚いた俺を尻目に、まことがベッド代わりのカンバスに横たわる。
「私だけを噛んで……」
その言葉に誘われて俺はヴァンパイアになる。
(でも、救世主がこんなんで良いのかな?)
「いいの。さあ二人だけの時間を思いっきり楽しもうよ」
以心伝心……
二人は心を通わせる。
俺の修行の旅はきっと此処から始まる。
女房もまともに愛せない人間が、世界平和を語る資格もない。
まことはそう教えてくれた。
それはやっと二人に訪れた安息。
それでも、俺は疑問をぬぐえない。
何故まことが無傷で生きていたのか?
本当に解らないのだ。
まことには悪いが、俺は確かめてみたい。
俺の中からヴァンパイアの血が無くなったかどうか?
そんなことばかり考えているせいか、妙に息苦しい。
どうやら、お子様用宮付き二段ベッドのせいでもないらしいが……。
躊躇いがちに触れた乳房。
でもまことはその指をそっと外す。
怒ったのかと思い、慌ててまことを見る……
でもまことの手はあの白い部屋へと案内しようとしていた。
「カンバスの上?」
俺の質問にまことは恥ずかしそうに頷いた。
「本物の愛の絵を描こうよ。喬の夢は世界平和でしょ。まず私達がアピールしなくちゃ」
耳元へ内緒事。
何時になく大胆な発言に俺の体が芯から疼く。
「ようし、襲っちゃうぞ。俺はヴァンパイアだ、覚悟しろよ」
俺は精一杯照れを隠す。
白い部屋には二人で描いた数々の作品。
それらは全て教団の宝となっていた。
これからの行き先がそれに集約されていたからだった。
十字架を背負わされてのたうち回る俺は、人の傷みの判る新時代の救世主なのだそうだ。
ダークメシアだと評するマスコミもあることは知っている。
それらは小松成実や有事対策頭脳集団を叩いたそれと酷似していた。
それでも俺は望月一馬と眞樹親子から託された世界平和に貢献するためにその力を使おうと思っている。
それには語学がものを言う。
実はそのための母国語ソフト開発でもあったのだ。
(ヴァンパイアの俺にはダークメシアが似合いかも知れないな)
ふとそう思った。
「喬がヴァンパイアでもいいの。私にとって喬は救世主だから……」
俺の心をよんだのか、まことが突然言った。
驚いた俺を尻目に、まことがベッド代わりのカンバスに横たわる。
「私だけを噛んで……」
その言葉に誘われて俺はヴァンパイアになる。
(でも、救世主がこんなんで良いのかな?)
「いいの。さあ二人だけの時間を思いっきり楽しもうよ」
以心伝心……
二人は心を通わせる。
俺の修行の旅はきっと此処から始まる。
女房もまともに愛せない人間が、世界平和を語る資格もない。
まことはそう教えてくれた。


