私はボードをポーチにしまい、立ち上がった。
一緒に川原を歩き、自転車がある場所まで行った。
自転車のカゴにバッグとシャツを入れて、祥太が自転車に乗ったから、
私も後ろに乗った。
「あ…俺、濡れてるから、
椅子んとこ持ってな」
祥太は手を伸ばして、荷台の付け根の部分をポンポンとした。
いいよ…別に濡れたって……
私はそう思って、後ろからぎゅっと祥太にしがみついた。
タンクトップ一枚の祥太にドキドキしながらぎゅっとしがみつくと、
ぐるっと祥太が振り向いて……
ふっと笑って、また前を向いた。
自転車が動き出した。
今度は上りの坂道なのに、
降りた方がいいかな……なんて思わなかった。
祥太が平然とこいでいたから。
「明日は、どこ行くかぁ……」
背中から声がして、
顔を上げて、後ろから祥太を見上げた。
明日も祥太に会える……
私はまた、背中に頬を寄せて、
ぎゅっとしがみついた。