「約束」涙の君を【完】




そして、


ゆっくりと顔が近づいてきて……






ぎゅっと抱きしめられた。






びっ、びっくりした……


キスされるのかと思った……



ドキドキしながら、


祥太の背中に手を回し、


シャツをぎゅっとつかんだ。



「もう一回びっくりさせたつもりなんだけど」






あ……


なんだ、そうだったんだ。







祥太は、私の肩をそっと押して、


私の顔を覗き込んだ。



祥太は、いつもの笑顔だった。



大きな瞳を細めて、



あははっと笑いながら、



私の前髪をくしゃくしゃっとした。







「顔、真っ赤」



そう言ってまた笑った。






こんなにドキドキして、どうしよう……




私、祥太が好きだ……





すごくすごく、




大好き……



あの頃よりももっともっと、



祥太に惹かれてしまっている。