終わりにして、解放…… 「どういう……意味?」 聞くのが怖かった。 怖くて怖くて、 祥太の腕を掴んだ。 「もう、ずっと東京で暮らすことになるから、 優衣が苦しいなら、 別れることも、考えなくちゃいけないと思ってる」 「別れる……そんな……」 祥太の腕を掴む手が震えて、どうしようもなかった。 「別れるなんて……やだ……」 下を向いていたら、 机にポタポタと涙が落ちた。 「俺は…… 優衣には、ずっと笑っていてほしいんだ」 私は顔を上げた。 その言葉……小6の時も聞いた…… 「帰ろう」