「私も同じだから、祥太の気持ち……わかる。
でも、祥太はダメだよ‼
自分から避けるなんてそんなことしちゃ‼
祥太は祥太じゃん‼」
自分と重なってしまって、
思わず大きな声で言ってしまい、
自分の膝に顔を埋めた。
「お父さんがどんな仕事しているかとか、そんなの関係ない……
祥太は、祥太だって、
わかってくれる人が、必ずいるって…
だから、自分から避けるなんてしないで…」
私、何熱くなってんだろう……
なんで、涙が出てくるんだろう……
泣いていることを知られたくなくて、膝から顔を上げられずにいたら、
トントンと肩を叩かれた。
ゴシゴシっと手の甲で目をこすってから、顔を上げると、
祥太がバケツと網を持って目の前に立っていた。
「俺の後、ついて来て……」