「約束」涙の君を【完】





私、何言ってんだろう……恥ずかしすぎる。



祥太は私の腕を離して、頭をポンポンと撫でた。



「ごめん。


優衣が頑張るって言ってんのに、


俺、我慢できなくて……」




私は首を振った。



「極力……我慢するようにするよ。


とにかく写真は撮らせんな」



私が頷くと、祥太は私の頭から手を滑らせて、


頬を撫でた。




「なんでそんなにかわいいんだよ……」




祥太はそう言うと、ふっと笑って、



私の手を繋いだ。




「戻るか」




そしてまた、教室の中に二人で戻った。








それから、



ちゃんと写真は断って接客をするようにした。



それに、なるべく女の子のお客さんの方へ行くようにした。




祥太はその後も、何度かついたてから出てきたけど、



廊下に引っ張り出されることはなく、



午後組が何人か戻ってきたから、


そこで交代となった。






「着替えてくるね」



教室でまだ働いていた祥太に声をかけた。


「わかった、待ってんな」



「うん」



午前組の女子たちと一緒に、更衣室になっている教室へと向かった。





制服に着替え、また髪を結わこうとしたら、


杏に止められた。



「今日は下ろしていれば?かわいいよ」



「そうかな……」



私はゴムをまた手首に戻した。



「1年3組の水沢さんっている?」



ドアの方で声がして振り向くと、


3年生っぽい女子が立っていた。



「はい……」



私が立ち上がると、


「ちょっと体育館まで来てほしいんだけど」


と、言われた。





なに……呼び出し?