「そういうもんかな……」
杏は首を傾げた。
「私だけが、意識しすぎているんだと思う。
普通にしようと思っても、
友達?彼女?
どうやれば普通なの?ってよくわかんなくて」
他のみんなも真剣にあおいの話を聞いていた。
「何も考えなくていいんじゃないの?」
「考えすぎるとわけわかんなくなるから、
一回頭の中空っぽにした方がいいよ」
「あおいってそんな風に悩む人だと思わなかった、意外」
「ほんと、さっぱりしているかと思った」
あおいはオーブンの蓋を開けた。
「そうだよね。私……ちょっと最近おかしいかも。
よし、オーブン入れて焼くよ」
あおいも色々と悩んでいるんだ……
いつもしっかりしていて、頼れるお姉さんって感じのあおいだけど、
あおいはあおいで、
色々とあるんだ。



