庭先に5人みんなで入ると、おばあちゃんが縁側に出てきた。
「おばあちゃん、友だち連れてきた」
おばあちゃんは、満面の笑みで、
「そうかぁ」と、
縁側から下りてきた。
「よく来たなぁ。上がんな!
夕飯食べていくか?」
「まじで!俺食べる!」
賢人くんが言うと、あおいも杏も頷いた。
「そうかぁ、食べてけ。
じいちゃん!」
縁側からおじいちゃんに声をかけると、
おじいちゃんが居間から出てきた。
「優衣の友達が夕飯食ってく言うから、畑行ってくるから」
「そうかぁ、上がれ上がれ」
おじいちゃんも、優しく笑って、みんなを中に入れてくれた。
「おじゃましまーす」と、みんなで入ると、居間のちゃぶ台の周りに座った。
私は、お茶をと思って台所に行くと、
「手伝うよ」と、祥太も台所に来てくれた。
「ありがとう」
私が冷蔵庫から麦茶を出しながら言うと、
祥太は笑って食器棚からコップを出した。