「約束」涙の君を【完】





二人は祥太の言葉に驚いていた。


「今さら、なに言い出すかって。


今まで付き合ってなかったのか?」



祥太は「あぁ」と、頷いた。



「てっきり再会してすぐに付き合い出したって思ってたが。



あんなに毎年毎年夏休みになると祥太は、


優衣に会いたがってたからなぁ。


『優衣は来るのか?優衣は?優衣は?』って、しつこいぐ…」

「そんなに言ってねぇだろ!」



隣の祥太を見たら、顔が真っ赤で、



私まで顔が熱くなってきてしまった。



会いたいって思ってくれていたんだ……



「言ってたろ?



優衣がこっちで暮らすようになってからも、
すぐに飛んできて、

会わせろ会わせろ言ってたろ?

まだ、部屋から出てこないって言ったら、

外に出るようになったらすぐに連絡くれって。


だから、神社に出た時、じいちゃんが呼んだろうが。


そんで、全部事情を話して、



優衣を頼むなって……



じいちゃん、祥太に頼んだはずだが」