おばあちゃんが出て行ってすぐに、
今度は私の携帯に祥太からメールが来た。
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体、落ち着いたか?
太一は見つかったよ。
もう少ししたら、そっち行くから。
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見つかったんだ……
よかった………
私はすぐに返信した。
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見つかってよかった…
一緒に探せなくて、
本当にごめんね。
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メールを送信したら、おばあちゃんが部屋に戻ってきた。
「太一見つかったってよ。
よかったなぁ……
川で遊んでいて、そのまま花火やってる公園に向かって道に迷ったらしい。
まぁ、とにかく無事でよかった」
花火を見たかったんだ…太一くんは。
本当に無事でよかった。
「優衣は大丈夫か?少し寝るといい。
祥太が来たら起こしてやるから」
私が頷くと、おばあちゃんは電気を常夜灯だけにして、襖を閉めた。
部屋が薄暗くなったのと、安心したのとで、
目を閉じたらすぐに、眠りについてしまった。



