勘違い…… 「ほら、帰るぞ」 手を繋いでゆっくりと歩いて家に近づくと、おじいちゃんとおばあちゃんが庭先に立っていた。 「あぁ、優衣、どこ行ってたんだ? 心配しただろ。 よし、行くか。 車乗れ。祥太」 庭に停めてある車に、おじいちゃんが乗り込んだ。 「祥太、じいちゃん頼むな。 優衣はばあちゃんと留守番だ」 祥太は、「ん?」と首を傾げながら、 助手席に乗った。 二人が乗った車を見送って、 家に入り、夕飯の手伝いをして二人の帰りを待った。 どこに行ったんだろう……