…なんかすこぶるどうでもいい。

というか、もう同情するレベルだよね…。

あたしがもし男だったとしても朝っぱらから野郎の顔なんて見たくない…。

きっと殴り倒すだろう…。

「ということで蹴ってもいい?永倉さん」

「いいよ…ってええ?!」

「よし、平助の許可ももらったことだし……空いっきまーーす!」

「ちょっ…空待って!」

平助に止められ言葉を発する。

「あたしね、ここきてからストレス解消一回もしてないの。
それで我慢してたのに朝っぱらからこんな気持ち悪いもの見せられて、あたしを止めるわけ?
それなら何?平助を代わりに蹴ってもいい?」

にーっこりと笑っていうと平助は青ざめた顔をして「いえ…どうぞ。」といった。

ー土方さんに怒られたこと。

ー土方さんに追い出されたこと。

ー土方さんに刀を突きつけられたこと。

ー土方さんが美形すぎてうざいこと。

ー土方さんの存在自体がうざいこと。

すべての鬱憤をこの一発に捧げます。

「はぁっ!」

そう言って脚を振り上げた。