「んで?聞きたいことってなんですかぁー?」

土方さんの部屋に着くと同時に聞く。

「お前は女なのか?」

その土方さんの言葉にピシッと固まる。

「…嫌ですねぇー。女に決まってるじゃないですかー…」

ふざけた調子で言ってみるけど声が震えてるのが自分でもわかる。

「無理するな。
なぜ女と黙ってた。
他に知っているやつはいるか?」

……土方さんってすごいなー…。

もう…やだよ……えへへ…。

「なぜって言われましても…聞かれませんでしたし?」

「聞かれなかったら言えないのか?どっちにしろ女をここにおいておくわけにはいかん。」

「ほら…そう言うでしょー?
えへへへへ…だから嫌だったんです。
ここ…追い出されちゃうかりゃ…」

あははーとふざけた口調で言う。

「…はぁ…お前さっき何を飲んでた?」

急に土方さんに聞かれ驚く。

「やーだなぁー。
おみじゅに決まってるじゃないれすかー」

けけけけけーと土方さんを笑う。

「はぁ…」

ーグイッ

その瞬間、土方さんの指が唇にあたってあたしの唇をふいた。

そしてその指を舐めると、

「チッ…酒飲みやがったか。」

そう不機嫌そうに言った。

「んんー…」

その時急に睡魔が襲ってきてそのまま意識を手放した。