*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】

「あぁ、そうだ。忘れてた。
貴方の名前は?」

男の人は思い出したように言う。

「あの…それがあたしにもさっぱり……」

「は?」

男の人はまるで意味がわからないというような表情を浮かべる。

まぁ、当然の事か。

「えっと・・・その・・・冗談です。!」

その場の空気を変えるため、そんなことを言ってみる。

「あぁ、そうですか。
冗談なんて言わなくていいですから、さっさと名前言ってください。」

ん?なんか今サラっとひどいこと言わなかった?

…というか、この人苦手かも。

すごい怖い…。

まぁ。そんなことは置いといて・・・

名前名前名前名前・・・・。

どうよう。とっさに冗談なんて言っちゃったけど・・・・。

まず自分の名前を思い出そうと試みる。

だけど頭が痛くなるのは十分わかってるからやめた。

次に偽名でもなんでも考える。

でもすぐに考え付くはずもなく・・・

「ごめんなさい。やっぱりわかりません。」

リタイア。