「君の場合は…「ちょっと待って!じゃあなんであたしは記憶がなくて、あんなところにいるの?」

「君は……時空の扉を開けちゃったんだ。」

「時空の…扉?」

「うん。その人が望めばどの時代にも行ける。」

「えっ…ちょっと待って。
じゃああたしはあの時代の人間じゃないってこと?」

本当は聞きたくない。

クウの口からでる次の言葉が怖い。

聞いたら何もかもなくしてしまいそうで。

「ー…うん。君はあの時代から150年後の人間。
本当はあそこにいちゃいけない人間なんだ。」

頭が真っ白になる。

クウは何をいっているのかが分からない。

あたしはなんでここにいるのかも分からない。

そして…なんであたしはこんなにもショックなのかが分からない。