*。・゜例え記憶をなくしても゜・。*【番外編追加中&リク受付中】



その一文字の漢字が頭の中を制している。

今日の監視の人は藤堂さん。

原田さんがそう教えてくれた。

沖田さんは昼間の当番が多いみたい。

というか・・・藤堂さんと話したことってあんまりないんだよなぁ。

あ、でもこの前沖田さんのこと教えてもらったからお礼言っておいたほうがいいかなぁ?

思ったら行動に移す!

そんな思いで藤堂さんに話しかけた。

「藤堂さん・・・」

「・・・・・」

だけどいくらたっても返事はない。

外だから聞こえないのかなぁ?

「藤堂さーん」

だけどまた返事はない。

あたしもしかして嫌われてる?

まぁ、嫌われててもしょうがないか。

でも無視はしないでほしい。

・・・というかいないのかなぁ?

「藤堂さんの馬鹿!」

そう思い、そんなことを言いながら藤堂さんがもたれかかっているであろう場所を思いっきり蹴った。

「ったぁ!」

その瞬間そんな声が聞こえてきた。

・・・やっぱりいるじゃん。