「ちょっと……妊婦をどんだけ歩かせる気よ……」

ハアハアと肩で息継ぎをしながら坂を登る。

そんなあたしの髪にはキランと桜のピンが光っている。

「永倉さん?
何で何も持ってないんですか?」

「ゲッ!」

「空に負担かけさせないで下さい!」

隣りではギャーギャー総司が言ってるし…

それもこれも全部……

「そーらっ♪」

コイツのせいだ!