ーーー…

「にゃーーぁ」

縁側であきちゃんを膝に乗せながら雪だるまを眺める。

「あきちゃんも一緒に作ったもんねー♪」

今年はなんとあきちゃんも一緒に作ったんだ。

「…まぁ、いたずらしただけだけど」

雪だるまの本体には見事な猫の足跡。

「にゃにゃっ」

「もぅ、いたずらしちゃだめだよ?」

「にゃー」

可愛い。

猫ってなんでこんなに癒されるんだろうか。

真っ黒な毛並みを触りながらあきちゃんを抱きしめる。

冬だからあったかい。

「ぎゅぅぅーーー」

そういいながらあきちゃんをぎゅーって抱きしめた。


ーごぉぉぉおぉぉおおお

だから気付かなかった。

後ろから近付く嫉妬深い我が夫に。