「…姶良。」 「…んだよ。」 「…食べなくてよかったねぇ。」 「…おう。」 労いの言葉をかける真白に、姶良は素直に頷いた。こんなものを食べていれば食中毒どころではない。胃まで溶かされているだろう。 不気味な紫色、無残な床、しんみりした真白と姶良の声を聞きながら萌は椿の腕を掴む。