王子様の恋物語


「…ちめたい」

「まったくだ…」


滴り落ちる雫を見てため息を吐く

とりあえず、池から上がらないと凍える


「ん、掴んで」


先に池から出て、未だに池に浸ってるリィに手を貸す

俺が手を差し出すと素直に手を出してきた
そして、俺の手を掴む

その瞬間、俺はリィを力強く引っ張った


「わっ?!」


そして、引っ張った勢いで
そのままリィを抱き締めた

すっぽり俺の腕に収まるリィ
しかし、まだ状況が飲み込めていないのか固まって動かない

久々のリィの感触
あぁ、やっぱり…リィが一番だ