「リィ…どーして俺のこと好きなら…婚約破棄なんて言い出したの?」
どーして、俺から離れるようなことしたの?
俺のこと嫌いなら分かるけど…
そうじゃないんでしょ?
俺が疑問をぶつけると、リィが首を傾げた
「レイの方が…婚約破棄…してきたんでしょ?お父様がそう言ってたよ?」
は?
俺の方から言ってきた?
俺はリィの方から言ってきたって聞いたのに…
そこまで考えて、さっきのヤミラ様の言葉を思い出す
『自分で確かめもしないのに、親の言葉を鵜呑みに…』
なんだ…
そーゆうことか…
この婚約破棄の話は、両国の国王同士が俺達の気持ちを無視した勝手な話だったんだ


