徐々に近づいて来るリィ
俺に変な緊張が走る

そして、リィとヤミラ様が俺達の前に立った


「…おめでとうございます…レイ…様」


リィが祝福の言葉を口にする

久々に聞いたリィの声は少し震えていた
それでも、俺の心を揺するリィの声

思わず呼んでしまいそうになる
"リィ"って…

こんなに近くにいるのに…
触れることさえ許されない…

だから、そっとリィから目線を反らす

見ていたら本当に呼んでしまいそうになる
抱き締めてしまいそうになる

本当は目に焼き付けるくらい見ていたい
でも、ダメだ…

お願い…
俺が暴走する前に…いなくなって