side:リィ
レイが会場内の人混みに消えていく…
きっと、各国の王様とかお姫様にお祝いの言葉を言われるんだ…
それで、笑顔でお礼を言うんだ…
それで、それで、お姫様に囲まれたりとか…
更に、ベタベタされたり…
それから、色目使われたり…
それに、それに…
「…リィ、ドロドロの黒いオーラが見える」
「…はっ」
ヤミちゃんの言葉に我に帰る
うぅ、醜い…私の心醜い…
「…ヤキモチは悪いことじゃない、リィがそれだけ彼を好いてる証拠。…まぁ、いき過ぎはダメだけど」
私がレイを好いてる証拠
まぁ、そうなんだけど…
他人に言われると恥ずかしいな…
