レイは文句を言いながらも、いつも優しくしてくれる


「ほら、戻るぞ」

「あ、待ってー」


お城に戻る道のり
今だって、ちゃんと私の歩調に合わせてくれる


ねぇ、レイ…?
私以外の女の子にも優しいの?


「おい、リィ…」


レイならもっと可愛い子を選べるよね?


「おいってば!」


政略結婚だから、仕方なく私と居てくれるの?


そんなモヤモヤを発生させていると、頬に痛みを感じた


「い、いふぁい!」


驚いて思考が戻ってくると、不機嫌な様子のレイに頬を引っ張られていた