王子様の恋物語


「俺がファーストキスの相手じゃ不満?」


っと、聞いてみる


「ううん、ホップ王子じゃなくて良かったって思ってる。でも、記憶が無いからなぁ…」


まぁ、そうだよね
キスした事実はあれど、記憶が無ければ実感が沸かないよね


「大丈夫。ファーストキス云々なんて、気にならないくらいキスしてあげるよ?これから…何回でもね?」


気持ちが通じ合ったんだし?
もう、我慢しなくていいよね?


「…お手柔らかに?」


俺の意味ありげな笑みに、若干の危機を感じ取ったらしい

リィが少し引きつった笑みを浮かべた