香澄がまた部活に入ろうと思ったのは、
2年生になったばかりの時。

クラス替えをして、
香澄は陸部の友達とクラスが離れた。
もう縁を切ろうと思っていたためか、
ちょっとうれしい気もした。

香澄は晴香(ハルカ)に卓球部に誘われた。
晴香は、小学校で4年生のときだけ一度同じクラスになったことがあった。
晴香の話によると、卓球部は2年生が男女で4人しかいなく、本当なら5人いた3年生の先輩も、今では全く来ないらしい。
廃部ギリギリの部活だった。

香澄は晴香のことをよく知らなかったが、
見学に来いとしつこかったため、しかたなく放課後行くことにした。