きみだけが好き。







「…寒い?」


「うん、ちょっとだけ…」



 まだ、私の涙は止まらない…。



 確かに、寒いかも…。




 その時。



╼╼╼フワッと優しい香りに包まれた。



 背中には、大きな手と……顔の横には、シャンプーのいい香り…。



「…あったかい?」



 蒼介に、抱きしめられてるんだ……っ



「…っうん、あったかい…」



 徐々に温まっていく、私の体。



 蒼介の腕にすっぽりとおさまってるからか、寒くない。




「…もう一回言うけど……花帆が、好き」




「…うんっ…っ」



 嬉しくて、また泣いてしまう。